トロールズ新作映画にジョージ・クリントン&メアリーJ出てっぞ
今週公開のドリームワークス製作アニメ映画「トロールズ ミュージック★パワー(原題:Trolls World Tour)」を観てきたよ。個人的に、ファンシーなキャラがカワイイ物好きとしてちょっと気になったってのもあるけど、それだけじゃ劇場では観なかっただろうね。
音楽が大好きな妖精トロールたち。クラシックやロックなど音楽ジャンル別のトロール種族たちの共存が軸となるストーリー展開で、ブラックミュージックのカテゴリーとしては「ファンク・トロール」の種族が登場。ファンク・トロール族が暮らすバイブシティの支配者であり、ファンク・トロールの王室ファンキーファミリーの王様「キング・クインシー」役の声優にジョージ・クリントン閣下、王妃「クイーン・エッセンス」役の声優にメアリー・J. ブライジを起用。トロールズはチビッコ向けアニメだけど音楽要素はガチである。Pファンクの帝王ジョージ・クリントン閣下はこれまでもブラックムービーにもよく出てらっしゃったけど、こんな面白要素あるアニメ映画は観に行くしか。もちろん原語版(日本語字幕)上映で!
ネタバレになるので多くは語らないけど、洋楽ファンだったら大人でも楽しめるアニメ映画。バイヴシティのシーンで流れる往年のブラックミュージック2曲が渋い!とニヤニヤしたり、昔のヒット曲なんて本国アメリカでもチビッコにはわからんだろ!と心の中でツッこんだりして素直に面白かった。キャラデザが今風にブラッシュアップされたトロールズちゃんたちも可愛かった♡ めっちゃキラキラしてて劇場で観て愉しかったよ。
映画「トロールズ」の一作目は日本では劇場公開なしのビデオスルーで、続編となるTVアニメシリーズは日本でもテレビ放映されていたらしい。主人公ポピーちゃんのボーイフレンドであるブランチ役の声優がジャスティン・ティンバーレイクだったり、「トロールズ ミュージック★パワー」ではハードロック・トロール族の元王様というスラッシュ王役の声優がオジー・オズボーンだったり、ほかにもブラックミュージック枠ではエスターディーンとかアンダーソン・パークとかのミュージシャンも声優として出演。個人的にEDMとかカントリーの人とかはわかんなかった御免。スムースジャズ・トロールの扱いヒドイ。
新キャラのタイニー・ダイアモンドって赤ちゃんがやたらファンキーで、声優はラッパーだろうと思ったけどクレジット見たら(今やSNLでおなじみの)ケナン・トンプソンくんで笑った。トロールズ面白いじゃないか。
余談だけど、公開初日に都内劇場へ字幕版上映を観に行ったら、小さいお子さん連れの欧米人っぽいご家族がいい席で鑑賞されててほっこりした。こちとら独り身のオタクで御免!日本人家族は吹き替え版優先だろうと思うけど、字幕版上映はマニア(洋画・洋アニメ・洋楽の各方面)な大人が見るべき。
さらに余談で、過去にジョージ・クリントン閣下がご出演されたチビッコ向け映画で特に好きなのは1997年ニコロデオン映画の「グッドバーガー」さね。ケル&ケナンの主人公らが敵に監禁された精神病棟にいた痴呆症のご老人役として登場。ラジオでPファンク名曲「(Not Just) Knee Deep」を流して皆一斉に踊りだすシーンは圧巻。なにしろニコロデオン世代のチビッコにはわけわからんだろ感が愉快であった。日本版はVHSリリースのみ(またカルト映画扱いかよ)。
さらに余談の余談で「グッドバーガー」サントラ盤では「Knee Deep (The Deeper Mix)」として、フューチャリング・アーティストにデジタルアンダーグラウンドが参加。ジョージ・クリントン閣下の歌声に次いでハンプテイ・ハンプ氏のラップとショックG氏(同じ人やん)の歌声が奏でる「ヒップホップ・ハンプティファンク(※SONS OF P参照)」マニア向けのバージョン。たぶん映画本編で流れたのとは別(えー)。
トロールズ2にも、どさくさに紛れて「Pファンクの息子」としてショックG兄さんとかブーツィー・コリンズ兄さんとかも出せばよかったのにね。なんでカーティスよ(※ネタバレ)。ぼくもバイブシティに住みたい!