浅草を斬る。その①
実は好き好んで浅草近辺に数年前から住んでいるのですが、地元民視点で浅草界隈の様子をブログに記録していこうと思います。都民ですが元々は浅草生まれでも浅草育ちでもなく、若いころは渋谷・新宿方面が好きで浅草なんてあまり興味なかったけど、それまで都内の城東地区に長年住んでいて何度も浅草へ通っているうちにその魅力に気づき、いつかは浅草界隈に住みたいと思い、とうとう数年前に引っ越してきました。2012年に東京スカイツリーができ、見上げればスカイツリーが常に見える観光地として今も名高い浅草。楽しみ方は人それぞれだけど、地元民といってもまだまだ初心者ですが、これからの人生、お江戸浅草ライフを楽しみながら浅草の魅力をお伝えしていきたいと思います。むしろコロナ過でインバウンドが激減した今こそ我々日本人が浅草を堪能するチャンスです。
浅草といえばメイン観光スポットは雷門。まずは雷門で記念撮影し、雷門をくぐり抜け、仲見世商店街を練り歩き、浅草寺を参拝するのが定番。普段は連日インバウンド客で賑わっており、めちゃ人が多いので暇人以外の地元民はあまり日中の仲見世商店街は通らないと思います。このコロナ禍ではインバウンドが激減し、非常事態宣言が発令された今年の春先～GW時期なんて浅草全域に人が居なさ過ぎて恐怖だったものの、解除後の地元民は私みたいにコレ幸いと久々にゆっくり仲見世商店街巡りを堪能したのではないかと。
今や東武線の駅ビルに成り下がってしまった感あるEKIMISE浅草。その昔は日本最古の屋上遊園があったほど老舗の百貨店ビルでした。とはいえ、松屋百貨店の浅草店としては現在も駅ビルの1階・3階・地下1階のみで存続。あとはEKIMISE浅草として、100円ショップのセリアや家電のコジマ、チビッコ向けの屋内ゲームコーナーなど各種ショップのテナントが入り庶民向けな商業施設に。中には、くまざわ書店と併設のマンガ専門店アニメランドBee1や鉄道模型専門店のポポンデッタなどマニア向けのショップもあります。
個人的に、そこそこ品揃えの良いセリアとくまざわ書店は重宝してます。EKIMISEの西側には専用の駐輪場もあり、2時間までは駐輪無料で自転車移動の地元民も安心です。
浅草の楽しみと云えば、食べ歩きもそのひとつ。基本的に観光地価格でちょっとお高目なお店が多いけど、中には庶民向けな老舗の飲食店もあるのが魅力的。外国人から見た有名な和食と云えば、スシ・テンプーラ・ウドーンですが、浅草界隈の飲食店には和食のごちそうの殆どが揃っていますね。個人的にお蕎麦が大好きなので、浅草界隈の蕎麦屋巡りを楽しんでいます。数えたことないけど、お蕎麦屋さんだけで何軒あるのか…。以前はご当地ブランドイメージとしての「浅草焼きそば」の謎に気づき、浅草じゅう食べ歩いて調べたこともありました。その件については、いずれまたブログでお伝えできれば。
さて、地元民が主に集う浅草スポットといえば西側の浅草六区だと思うのですが、90年代までは映画館や演劇場などが立ち並ぶ娯楽街で、かつては日本一の映画街とも呼ばれていたらしいです。まだ浅草東映や浅草新劇場、浅草世界館があった時代も知ってますが、私の好きな東映仁侠映画のリバイバル上映なんかもやっていて、そのうちゆっくり浸りたいと思っていたら2000年代に全ての映画館が浅草から消滅。かつての映画街は今や「六区ブロードウェイ商店街」として名を残すのみ。今や六区と云えば、ROX、ドンキ、まるごとにっぽん、JRA場外馬券売り場、ぐらいではないでしょうか。地元民も観光客も集まるからか、ここ最近はこの辺で日テレのバラエティ番組「月曜から夜ふかし」の街頭インタビューをよく見かけます。たしかに六区周辺はキチガイアレな人が多いです。
さて、六区の新名所となるはずだった商業施設「まるごとにっぽん」ですが、明らかに大失敗だったため今月の11月23日で閉館となるらしいです。日本全国の各地からセレクトしたグルメ飲食料品や名産品の専門店街のような施設でしたが、インバウンドにも魅力が薄かったのか、地元民にも需要が薄く、ましてや地方から浅草観光に来た人なんて苦笑モノだったのではないかと思われます。わざわざ浅草まで来て地方の名産品なんてインバウンド以外に需要ないかと。地元民からしても、売っているものは観光地価格でリーズナブル感もなく、わざわざ買いたくなるモノもそんなにないのではと思います。
同じコンセプトなら秋葉原駅ガード下にある食文化の街ちゃばらのほうが品揃えもよく価格帯もリーズナブルなので個人的にもリピート活用していますが、まるごとにっぽんのほうはそうでもありません。まるごとにっぽんの年内閉館はコロナ禍以前から決まっており、跡地も商業施設にリニューアルされるらしいですが、今のところ何ができるか公表されておらず、願わくばTOHOシネマズなどシネコン系の映画館を作ってほしいですね。
あと、かつては浅草世界館などが入っていたビルが建て壊され長年に渡りずっと工事中で、近年ようやく完成して今年の春に開業予定だった「浅草ビューホテル アネックス 六区」の件ですが、建て壊し当初は大型パチンコ店が入る予定でガッカリしてましたが、どっちにしろホテルなんて地元民にはガッカリ施設でしか。コロナ過を懸念してか現在も沈黙を保っています。ビル物件のオーナーは今も松竹株式会社らしいので、今からでも松竹マルチプレックスシアターズ系のシネコンをビル下層フロアにぶっこんで来ませんかね？ 地元民の生活圏である上野広小路に数年前TOHOシネマズ上野ができたものの、秋葉原に近い立地だからかアニメ映画の上映がメインなのと各スクリーンのサイズが小規模なので浅草六区界隈の映画館復活を切に願う地元民のひとりであります。
今回はこの辺で終わっておきます。つづく。
【おまけ】
コロナ過の影響で浅草の色んなお店が潰れたよ2020年。
今のところ気づいただけ羅列しときます。
・カレーは飲み物。浅草店
・千石ラーメン
・オリジン東秀 浅草店
・福しん 浅草雷門店(※ROX前店は存続)
・たんぽぽハウス 浅草店
・松屋 浅草店(※牛めし屋のほう。11/25閉店の予定。国際通り店は存続)
福しんの浅草２号店は東京オリンピック需要を見込んでかの新店舗だったのにねー。
コロナ関係ないけど去年末にドンキビル内のすたみな太郎NEXTが潰れて、つい最近韓国料理屋がオープンした様子。数年前ひさご通り商店街にあった、桑野信義さんプロデュースのカレー屋さん「くわまんカレー・ブラッキー」もいつの間にか閉店。というよりも三ノ輪に移転して「KAEDE CAFE」という店名で今も存続しているらしいです。
あと、閉店してないけど浅草唯一のコメダ珈琲店であるアパホテル併設のコメダ田原町駅前店が、コロナ過でアパホテル一棟貸しにより今も休業状態でコメダユーザーは不便。
