江戸の黒豹党

孤独なお爺ちゃんの寂しい日常を覚え書き程度に綴る

今年の嫌なことも忘れ去るような軽~いバカ映画「ビルとテッドの時空旅行」

【劇場映画『ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!』雑感】

引き続き新作洋画に飢えてるので『ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!』(原題:Bill & Ted Face the Music)を観てきたでござる。29年ぶりとなる「ビルとテッド」シリーズの三作目だけど拙者は前二作を観ていない。せめて事前に観ておきたかったけど、前二作のブルーレイが売ってなかったので諦めてこの三作目から観たら冒頭に過去作のおさらいが若干あったものの、登場人物の関係やタイムマシンの経緯などがよくわからなかった。よくわからなかったけど、最終的にバカバカしくてとても面白かったでござる。

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B級SFコメディ臭がプンプン漂う

前作から引き継いでるお約束であろう、ビルとテッドのふたりが時折見せるエアギターのようなキメポーズをするのがとても愉快未来から使者が来て「時空の歪みによって、あと77分25秒で世界は消滅し、人類は滅亡する」と告げられ、ふたりは世界を救う音楽を作り、バンドを組んで演奏しなければいけなくなる。とある手段を思いつきタイムマシンで時空を駆け巡りつつ、バンドのメンバーも集めなくてはいけないのだが、各メンバーの音楽ジャンルが統一性なくて愉快。まずジミヘンサッチモを仲間に引き入れるのがブラックミュージック好きにとってグッときた。そのあとも歴史上の有名な音楽家や変な人材など数人メンバーに引き入れ、ラッパーのキッド・カディも出てきてよくわからないバンドになって、迫るタイムリミットの中どんどんバカバカしくなるトンデモSF展開が素直に面白かったでござるよ。気軽に楽しめるポップコーンムービーよりも更に軽~く楽しめる、言うなれば駄菓子ムービー的な軽さ。音楽で世界を救うという点で、今年観た似たようなチビッコ向けアニメ映画トロールズ ミュージック☆パワー』よりも軽かったでござる。

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ゆかいなデニス(元夫と同じ名前)

前作からの細かい設定は知らずとも、未来の二人の姿未来から来た刺客などバカバカしさだけで充分笑えて楽しめる。前作で何かしらひと悶着あったっぽいキャラも出てきて、前二作を観ていたらもっと笑えたであろう箇所が幾らかあったので前二作がとても観たくなった。キアヌ作品で云えばジョン・ウィックシリーズなんかは三作目が劇場公開される直前に前二作のブルーレイ盤が廉価で発売されたので駆け付けの三作目でも間に合った「ビルとテッド」シリーズのブルーレイ盤に至っては第一作目が以前から廉価になっているものの新作需要かどこも在庫切れで、第二作目は高額で入手困難。今年話題の某アニメ映画みたいに巣ごもり需要事前に廉価版BDを出しておけば今作の観客動員数も少しは伸びたのではないかと余計な心配。そもそも「ビルとテッド」シリーズを動画配信しているサービスもないみたいでござるよ。あと、世代交代で続編ありそうな予感。マンガみたいなバカバカしいB級SFコメディで、作品のノリが気に入れば前作も続編もどんどん観たくなるでござるね。おわり

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ビルの娘とテッドの娘とキッド・カディ(him self)