浅草を斬る。その④
浅草六区ブロードウェイ商店街にあった「まるごとにっぽん」閉館の翌日、物件の脇に「1階~4階リニューアル工事中 2021年春以降順次オープン」と告知看板が設置されたものの、その間まで六区ブロードウェイ商店街の北側は一体どうなっちゃうの?か。
これまでの土日祝日は、まるごとにっぽん前の特設ステージで催事イベントが開催されたり、ドン・キホーテ脇の飲食店テナントやマイクロバス型キッチンカーなどでテイクアウト販売される飲食物を食べ飲みできるオープンカフェが催事なしでも開かれたりしてましたが、閉館後初の週末となる今日(土曜日)の時点ではマイクロバス型キッチンカーは営業継続していたもののオープンカフェは開かれず、ただの通り道と化していました。
そもそも「浅草六区オープンカフェ」自体は道路空間を活用した社会実験だったらしく、週末オープンカフェ実施時間中の浅草ROXビル前~まるごとにっぽん前までの道路間は完全に歩行者天国状態(意味不明)にして自転車通行の規制が厳しくなり、わざわざ監視人を立たせて「自転車は降りて歩いて通行してください!」と注意されるので、平日は自転車で快適に行き来している地元民は不便を強いられます。人通りの多い道路のオープンカフェなんて晒し者なので地元民は利用しないでしょうし、飲食店の多い雷門付近をメインとして浅草巡りしてきた観光客も飲食店舗ならまだしも六区まできてオープンカフェを利用するか怪しいものでした。まぁ、テーブルとイスがあればスマホ見るために利用する人はいたでしょうが、監視人を雇ったりしてまでする費用対効果はなかったと思います。
六区の映画館全滅後の2010年代もスマートボール三松館という、土日曜・祝日限定ながら昔ながらの小さな娯楽場が今年一月まであったり、数年前までROX3GやROX1の1階に懐かし系を意識した今どき風駄菓子屋さんがあったりしましたが今はもうありません。六区ブロードウェイ商店街には数軒のゲーセンとパチンコ店、それにバッティングセンター、スーパー銭湯、カラオケ店もありますが、たいていは地元民向けで観光客はあまり利用しない娯楽施設だと思います。あと、老舗のストリップ劇場とソープランドも各1軒づつありますが。六区の先にある老舗の遊園地「花やしき」はともかく、もっと子供連れの家族でも楽しめるような浅草ならではの娯楽施設があってもいいような気がします。コロナ過でインバウンドが激減した今だからこそ、地元民向けの商業施設や娯楽施設の需要を見直していただきたいと思います。映画館とか(パンチライン)。
未だ開業しない「浅草ビューホテル アネックス 六区」そばの浅草六区ブロードウェイ最北端にあったパチンコ店もいつの間にか潰れてて、しばらく廃墟のまま。ぶっちゃけ、もうパチンコ店は要りません。今年春からコロナ過になって、今まだ先の見えない観光・娯楽業界の未来。下手に大博打を打って出資することも出来ず、今はただパンデミックが消息するまで耐えるのみ。浅草に東京オリンピック経済効果はあるのか?つづく
そもそも、今の浅草六区に足りないものって何でしょうね?民度…とかじゃなくて。
【おまけ】