浅草を斬る。その⑤【六区での「出前走」イベント】
久々に午前中からダイエット浅草さんぽ。雷門から浅草寺本堂まで休日の仲見世通りを数年ぶりに歩いてきました(だっていつも混んでるんだもん)。10時ぐらいに拙宅を出て、写真を撮りながら路地裏をゆっくり歩いてEKIMISEのセリアで買物して雷門からぐるっと巡って六区辺りまで着く頃にはランチタイムになるだろう想定です。
久々に仲見世通りを歩いたら、コロナ過第3波で都内感染者数が急増していることもあってか、休日にしては人が少なくて歩きやすく、快適でスムーズに本堂までたどり着けました。といても、ガラガラというわけでもなく、従来の平日ぐらいの人出だと思います。なにしろ本当に外国人観光客を全く見かけなかったのが驚きで、カップルやファミリーなど20～30代ぐらいの若い世代の日本人客が大半を占めていた感じでした。「鬼滅の刃」の影響でしょうか、和装した若い方々を男女問わず多く見かけました。浅草界隈は和風映えスポット多いですから、あちこちで撮影されてました。いいことだと思います。まるごとにっぽん跡地の真っ白パネルをバックに自撮りされてた女性も見かけてちょっと笑ってしまいましたが(アー写？)。
今回は、大体17時過ぎにはほとんどのお店が閉まってしまう西参道商店街のことを記事にしようと思ってましたが、六区界隈でイベントが開催されていたので今回も六区ブロードウェイ商店街のことについてです。今日は競馬の日らしく午前中のWINS浅草ビル周りは競馬新聞を持ったおっちゃんたちでごった返しておりました。「浅草ビューホテル アネックス 六区」前にはキッチンカーがずらっと並んでオープンカフェ、というよりも焼き鳥やケバブ、もつ煮込みなどWINS客層を狙った食べ物が販売されていました。
キッチンカー群はスマートボール三松館跡地前まで連なっており、「浅草六区」の法被を着たスタッフさんが近辺を清掃されてたので商店街組合の管轄なんでしょうね。
三松館跡地前
ランチタイム前後に様子を見てましたが、利用客はそんなに多くはない感じでした。長年工事中だった浅草ビューホテル六区が完成してもコロナのせいか開業できず、休日はこんな感じのようです(土曜日の昨日はキッチンカーいなかった)。
六区ホテル開業する気なし
そして、まるごとにっぽん跡地前辺りから謎の設置物が。午前中から何やら青い柵を組み巡らされ「RETURN」地点の棒。六区ブロードウェイ商店街の道路全域で何か路上イベントがあるみたいです。
まるごとにっぽん前ではなく、六区通りの交差点にあるサテライトスタジオ的な施設「セントラルスクエア」前に特設イベントステージが組まれ、着々とイベントの準備が進行。この時点ではまだ何のイベントかわからず、スタッフさんが大勢いる青い柵の最端地点まで行って訊いてみることにしました。
ROX前辺りにスタッフさんや出場者さんの仮設テントがありスタッフさんに訊いてみたら、江戸出前タイムアタックレース「出前走」という競技イベントだそうで、昼12時から開催されるとのことでした。お蕎麦の器を男性選手は7段、女性選手は5段、片手で持ちながら自転車に乗って電気館ビル前からスタートし、まるごとにっぽん横のパチンコ屋辺りで折り返して電気館前まで戻ってくるタイムを競うニュースポーツ競技らしいです。蕎麦好き侍な拙者もノリでエントリーしてみようと思ったら、事前に応募申請した方のみの参加で飛び入りも参加もないようなので断念。とりあえずお昼ご飯を食べてからイベントを見物することにします。ところで、六区通りからドン・キ/東洋館前の交差点で人通りを封鎖して大丈夫なの？一応、車道なのでクルマだって通るはず？
イベント「出前走」スタート地点
ランチから戻るといい感じにイベントが遅れてスタート。セントラルスクエア内のDJブースからは80～90年代R＆BやHip-Hopが流れイベントを盛り上げる。ってDJの方、拙者と同年代かよ。それはさておき、セントラルスクエアの上にある屋上スペースには審査員の方々がスタンバっており、コース全景を見下ろせるようで各選手の完走後にフリップで点数を出していました。
出前走の競技は衣装審査もあるらしく、コスプレや着ぐるみ衣装の選手もいらっしゃいました。なるほど、それで事前登録者のみの参加なんですな。拙者、ン十年も自転車で通学通勤してたので自転車乗りには少し自信あったでござるが。
優勝賞金10万円、2位賞金5万円、3位賞金3万円出るらしく、選手はガチ賞金狙いの方や脚自慢な人力車の俥夫さん、コスプレしてイベントを楽しむ方などさまざま。イベントは2部構成の2グループに分けられ総勢26名の方々が参加されてました。ちなみに参加費は2千円で、参加記念品としてTOMI-E a.k.a. 富壱さんという浮世絵師の方がスプレーペインティングした「TOMI-E a.k.a. 富壱 sprayed 出前走浅草2020 スペシャルコラボTシャツ」というものがもらえたそうです。仮設テント脇で白Tシャツ二十数枚に黒スプレーで直にペイントされてました。イベント当日できたてホヤホヤのコラボ記念品ということですね。参加賞と云えば白いギターとジーパンを思い出す世代です。
出前走イベントの1部と2部の間にセントラルスクエア前の特設ステージでスペシャルショウタイム、浅草おかみさん会による和楽器演奏披露がありました。あ、これ拙者もうちょっと観ていたかったですね。わずか10分ほどのステージでした。
気になっていたイベント中の六区交差点の交通についてですが、奥山おまいりまち商店街側と六区通り側、ドン・キ前の通りのみ青い柵はなく、選手が走っている間だけ即座に警備員の方が人通りを止め、スタッフの方々が黄色いロープを張って一時的に人も車両も通行を遮断し、ゴール後の待機時はロープを外して通行できるようにしていました。ご苦労様です。
個人的にもう取れ高OKだったので第2部と表彰式は見ずにROX3Gで買い物して帰宅しましたが、今回のイベントを客観的に見た感想です。まず、後で調べたらネットのニュースなどで事前告知はあったらしいものの、割と平日に何度も六区へ来ていたのに現場ではイベント開催告知らしきものを見ておらず、地元民にとっては「一体何のイベント？」感が強く、イベント観覧者の方々もちょっと見ては「ふ～ん」な感じで、とりあえず写真撮ったり少しだけ見て人垣を離れる方が多く、イベントをずっと見ている人は関係者など極わずかな感じでした。また、テレビや新聞などの報道関係者の撮影取材が多く、憶測ですが主催者の方のイベント開催意図としては、浅草六区で変わったイベントが開催されたというアピール報道目当てなような気がしました。そのこと自体は別に否定しませんし、むしろいいと思いますが、多くの地元民にとってはやはり通行のジャマ感があったのも否めません。第1部は張り付いてずっと観てましたが、多くの通行者は選手が走っているときだけ足を止めてイベントの様子を見るけど、選手が見えなくなるとまた歩き始めます。例によって自転車通行者は六区ブロードウェイ商店街の入り口辺りで監視人に注意されるので自転車を押して歩かないといけなく、しかも道路の真ん中は青い柵が張り巡らされ通路の幅が狭く、イベント開催中のＲＯＸ前からまるごとにっぽん前辺りまでは通り抜けが不便だったと思います。あくまでも、これはクレームではなく指摘です。もし関係者さんが拙ブログを見てらっしゃったら参考にしていただければと。六区商店街振興組合のみなさんが街を盛り上げようと頑張ってらっしゃるのはよくわかります。まるごとにっぽんが無くなって人通りが寂しくなりそうな閉館翌週の休日を見越して即座に路上イベントを開催できるよう企画を立てたレスポンスの良さは高く評価できます。コロナ過もあり課題もまだまだあると思いますが、拙者もＲＯＸや飲食店など六区をよく利用させてもらってる浅草好きの地元民として、これからも六区ブロードウェイ商店街の動向に注目していきたいと思います。つづく
正式イベント名は「出前走浅草2020」らしいので来年も開催されるかもしれませんね。
個人的に、まるごとにっぽん前の空きスペースを一切使わずに路上イベントが開催されたことに驚きましたね。まるごとにっぽん(東京楽天地)に頼らないスタイル、嫌いじゃないです。
記事アップしたので、福しんの餃子100円デーなのでご飯食べに夜また六区へ行きます。
