江戸の黒豹党

孤独なお爺ちゃんの寂しい日常を覚え書き程度に綴る

BSテレ東で幻の1986年テレビ吹き替え版『ブルース・ブラザース』放映してたよ

久々の更新なのはさておき、今日BSテレ東の「水曜映画館」名作ブルース・ブラザースが放映されたので録画して流し観してたら、ご兄弟の吹き替えボイスがアドリブ共に中々良い感じ。拙者もこの映画は大好きで、ちょっとお高いマニア価格の「ユニバーサル思い出の復刻版ブルーレイ『ブルースブラザース』」も持ってるほど好きなんですが、そちらはフジテレビの「ゴールデン洋画劇場」1983年に放映されたバージョンの吹き替えを収録し、ジェイク役はせんだみつおさん、エルウッド役は小野ヤスシさん、というお笑い寄りのオチャラケ路線。廉価版ブルーレイにも収録されている2011年新録バージョンでは、ジェイク役が高木渉さん、エルウッド役が青山穣さんというように芸能人ではなく本業声優さんらによる無難な吹き替え。で、今回の水曜映画館版の吹き替えはダレよ?

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思い出の復刻版BD

水曜映画館での『ブルース・ブラザース』は、ジェイクの出所後ペンギンに会った後カーティスに再会するシーンが丸々カットされてたりして、今どきのテレビ放映映画にしては冒頭からあちこちざっくりとカットしまくりで話の流れや登場人物との関係性が不自然に感じるほど。この映画を観たことある人にとってはダイジェスト感覚で楽しめるけど、初見で観る人にとっては話の流れが理解しづらいと思う。でも、JB(ジェームス・ブラウン)扮するジェームズ牧師役の声優が内海賢二さんで、意外とJBご本人の声と余り違和感なく、むしろベストマッチで良い感じ。さすが、トランク署長アクション・ジャクソンなど数多くの黒人キャラクターも演じた内海さん。もっと他の作品でもJB役の吹き替えやって欲しかったですね。ほかにも我々ジジイ世代にとって聞き覚えのある声優さんばかりで、シーンのカットが多いものの吹き替えの面子はとても良いバージョンだと思われ。

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水曜映画館3月末で終わりだって!

観ていて大体の脇役の吹き替え声優はわかったけどレイ・チャールズが出てくる辺りまでご兄弟役の声が誰なのかわからなかったので、手元のタブレットでググったらWikipediaの情報で、どうやら今回のは1986年に放映された2度目の「ゴールデン洋画劇場」での吹き替えバージョンらしく、ジェイク役がブラザー・トムエルウッド役がブラザー・コーンバブルガム・ブラザーズ版の吹き替えであった。なるほど、どおりでよくわかってらっしゃる演じ方での吹き替えにして適役。それに、80年代テレビ基準なのでシーンのカットが多いわけだ。当時のテレビ放映時間の尺に合わせてカットされた映像分しか収録音声ないのよね。こっちのバージョンもBDソフトに収録して欲しかったな。それにしても確信犯的なチョイスのBSテレ東(の担当者さん)やるなァ。80年代「ゴールデン洋画劇場」は当然SD(4:3)画質の放映だったけど、今回の放映ではHD(16:9)画質の映像に1986年版の吹き替え音声を乗せたバージョンなので年配のマニアに嬉しい。とりあえず録画しといて良かった。一般的なBDソフトなんかだと、当時物の吹き替えはテレビ放映時にカットされたシーンになると突然オリジナル音声/日本語字幕に切り替わるので観づらい。むしろ、放映時にカットされたシーンの映像はスキップしてほしい。ディズニーBDみたいに字幕版の映像と吹き替え版の映像を別々に収録とか(コスト悪)。

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DVD/BDソフトには未収録のバブルガムブラザーズ版の吹き替え

バブルガム・ブラザーズといえば、1992年のデーモン・ウェイアンズ主演映画『モー・マネー』の吹き替え版でも歌う弁護士(コーン)ラッパー囚人(トム)役の声優でチョイ役出演していたのを思い出す。『モー・マネー』は日本版DVD/BDソフトが出てないので、いまだに日本語字幕版LDソフトを大事に持ってるけど、吹き替え版はVHSソフトでしか出ておらず、当時レンタルビデオで借りて一度しか観てないので久々に吹き替え版も観たくなる。ついでに、90年代当時BSで放映していた日本語版「ソウルトレイン」の前説コーナーでもバブルガム・ブラザーズ(と渡辺佑先生)出てましたな。

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オリジナル英語音声が一番いいんだけどね

 さて、ブルース・ブラザースの話に戻しますが、拙者80年代は小学生だったのでおいそれと映画館に行けず、夜のテレビ番組であるゴールデン洋画劇場なんて毎週欠かさず観れるわけでもなく、今みたいに気軽に録画もできなかったので、ブルース・ブラザースは1983年版も1986年版もテレビ放映では観たことがなく、90年代にLDソフトで初めて日本語字幕版を観て好きになり、ずっと劇場の大スクリーンで観たかったのを数年前にTOHOシネマズのリバイバル上映のおかげで念願叶い、今でもブルーレイでたまに観るぐらい好き。今回の水曜映画館で半年ぶりぐらいにこの映画を観たけどやっぱり面白い。何度観ても飽きないけど、今回のはバブルガム・ブラザーズ版の吹き替えがしっくり来ていてとても新鮮だった。なにより内海賢二さんのJBが最高だ。洋画はオリジナル言語音声派なのでこれまで日本語字幕でばかり見ていたけど、このコロナ禍により最近は家で映画を吹き替え音声で観るのがちょっとマイブーム(死語)。店でDVDソフトを買う時も吹き替え声優さんの名前を見てから買ったりする。そうすると、これまであまり興味がなかった部類の作品も声優さん次第でついつい買ってしまう。玄田哲章さんのシュワルツェネッガー作品とか、三石琴乃さんの(エビちゅ的な)エロ声映画とか、希少な山田康雄さん吹き替え作品とか。ならば、テレ東の「午後のロードショーなんて月金毎日吹き替えで放映されるのでご褒美だ。しかし、あの時間帯はBSで再放送の時代劇の放映時間と重なるので、吹き替え映画と時代劇のテレビ録画だけで拙宅のレコーダー数台は毎日フル稼働なのであった。おわり

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内海賢二版JB、最高じゃないか

【おまけ】

拙者はスターウォーズに疎く、今ではep.Ⅳと呼ばれる劇場第一作目を小学生のころ金曜ロードショーで観た程度で、90年代のep.Ⅰ~Ⅲは未だに観ておらず、なのにep.ⅦとⅧはブルーレイを買って家で観て、ep.ⅨはIMAX上映を含め4回ほど観に行ったニワカですが、つい先日とうとうBDでep.Ⅳを吹き替えで観始めたところ、ルークの声が島田敏さんだったり、レイアの声が高島雅羅さんだったりしたのが違和感あって観るのを途中で止めたんだけど、遠い記憶の彼方ではルークの声は水島裕さんでレイアの声が島本須美さんという面子で記憶しており、例によってWikipediaで調べたら、それは日本テレビ版2と呼ばれるバージョンだった。小学生のころクラブ活動という授業時間があり、拙者は「ラクそうだから」という理由だけで映画クラブに属し、顧問の先生が金曜ロードショーで録画したスターウォーズのビデオ(VHS3倍録画/CM入り)を暗い教室内で毎週45分程度観させられるという苦行を強いられ、その時に観た吹き替えのバージョンが日本テレビ版2で爺になった今でも脳裏に残っていたという。でも、そのバージョンってビデオソフト化されてないのね。それよりも、ルーク→渡辺徹ハン・ソロ松崎しげる、レイア→大場久美子、という日本テレビ版1バージョンの吹き替えを至極観てみたくなったのだが…。ちなみに、劇場公開版の吹き替えはリミテッドエディション版のDVDソフトに収録されているらしい。それにしても、当時観た吹き替えのバージョンの記憶で歳がバレる。

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吹替版の声優を調べるときに便利ですねWikipedia